親の代から、長年他人に貸していた土地を賃貸借の契約切れ直前に買取って貰った話です。

この土地は、帯広市の市街地の外れにあり、親の代から他人に貸していた土地です。

賃料は今で考えると僅かで、然したる収入になっていなかったそうです。

お話しをいただいてから賃貸借の契約切れまで数か月でしたので、借りている方に早速会うことにしました。

ちなみに所有者の方は借りている方に会ったことはほぼ無い、というお話しでした。

売却希望額は今の不動産市場から見ると高い部類だったのですが、私の考えだと買えないのでさらに賃貸借契約を伸ばす方向になる事が最大の懸念事項でした。

また、土地を貸している間に建物(倉庫?)を建てて作業場として使っていましたので、ごく僅かでしたが「土壌汚染」も懸念されました。

万が一、賃貸借契約が完了して売るとしても土壌汚染があればそれは所有者の責任になってしまいます。

また、このまま土地を返却されても建物を解体してもらえるかどうか?土地に建物という付加価値が付いたということで、建物の買い取り請求をされては大変です。

なので、何としても買取って貰うのがお互いの為、最良の手段だと考えました。

話し合ったら、

・相手も買取を希望している

・金額は市場価値ほどではないが、その半分以上なら

と言うことで話が纏まり、無事に売買契約が成立しました。

なので、貸す方も借りている方も賃貸借契約後のリスクを判断して交渉することが大事だと思います。