とある、理知的なお客様が検討された時の話です。

その方はまず、弊社で土地購入を決めていただき、その後新築の建物の選定に入られました。

その時、重視された項目は多く、

住宅性能を中心にランニングコストの比較など、多種多様な項目を緻密に研鑽しながら比較、検討されていました。

比較されたのは対照的な2つの会社様でした。

一社目はとにかく、断熱性能とエネルギー消費が少なく、

二社目は耐震性能と耐久性に優れたことで有名、な会社様でした。

私自身もよく知っていた会社さんでしたが、どちらかに味方するのではなく客観的に事実のみお伝えしていました。

正直、どちらを選んでも間違いない会社さんでした。

お客様ご本人も迷いに迷われていつになっても決断できない状態でした。

しばらくたって、連絡がありました。

「やっと決めたよ。」との事でした。

緻密な計算をされていて、どうなるか興味があったので最終的な決め手を聞きました。すると

「正直、どっちでも間違いないと思った。迷った。」

「けど、最終的に決めたのはある設備機器がつけれるかどうかだった。」でした。

どうやら長年の夢だったようで、いりいろな性能値やコスト計算ではなく夢の実現というのが感心しました。

やはり、数値だけでなく、そこでどんな暮らしを望むかが最終的な決め手だった様子です。

皆様も、家づくりで迷われることは多いと思いますが、竿後の決め手は「暮らしで実現したいこと」ができるかどうか。かもしれませんね。