ある、人気地の土地を預かって売った時の話です。

この物件を売り出して最初に問い合わせがあったのは同じ知り合いの不動産業者さんでした。

申込もいただいて、早速土地所有者様のところに行き、報告をしました。

事前にその不動産業者さんに確認していたのですが、購入申込書に契約希望日と引渡希望日が記載されていませんでした。

どうしますか?と聞いたら、そのまま出してください。という話でしたので、空欄のまま提出しました。

売主さんは、「他人に、売ってください。というのに日付が無いとはどういうことだ。ちゃんと日付を決めてから提出するように。」

と大層なお怒りでした。もちろん説得しましたが、「これは受け付けない。再提出しないと受け付けない」と言われましたので、

不動産業者さんにその内容を伝えたところ検討してて再提出する。とのお話しでした。

それから10分くらいたって、近所に親が住んでいてこの物件を買いたい。というお電話がありました。

人気地なので問い合わせが多い。まずは銀行に行って融資が受けれるか確認してほしい。とお話ししました。

すると、10分ほどである銀行の支店長さんから電話がありましたその内容は

「先ほど電話した方はうちの行員です。融資は大丈夫なので申し込みをお願いします。」でした。

このお客様の詳細と申込内容を確認して本人の承諾も得てから再度、所有者さんの家まで書類を作って出かけました。

書類を確認いただくと、この内容なら了解する。契約に向けて話を進めてほしい。と言われました。

事務所に帰って本人と銀行の支店長さんに所有者さんの了解を得た旨を報告すると、そば楽して不動産業者さんから

もう一度、申込書を送るとのお話しでした。新たな購入希望者さんとの話が決まった旨を伝えると(いろいろ文句を言われましたが)再提出は無くなりました。

この物件は無事契約出来ました。

この事例にあるように、偶然ですが数時間差で買える、買えないかが決まる場合もあります。

欲しいと思ったら、即行動されることが不動産購入には大切だと思います。